陣痛は、初産の場合には10時間以上かかることも珍しくありません。長丁場を乗り越えるためには、こまめな水分・エネルギー補給がとても大切です。しかし、強い痛みの合間に「何を飲めばいいのか」「どんな準備をすればいいのか」と迷ってしまうママも多いもの。
この記事では、陣痛中におすすめの飲み物5選と、入院バッグに必ず入れておきたい便利グッズを詳しくご紹介します。先輩ママたちのリアルな体験談も交えながら解説しますので、ぜひ出産準備の参考にしてください。

陣痛中におすすめの飲み物5選
陣痛中は、痛みや緊張で喉が渇きやすくなります。また、体力を消耗するため、水分だけでなくエネルギー補給も意識することが重要です。以下の5つは、先輩ママたちからも高評価の飲み物です。
水分補給の基本となる水や麦茶
水や麦茶は、陣痛中の水分補給の基本です。胃への負担が少なく、どんな状態でも飲みやすいのが最大のメリット。市販のペットボトルをそのまま陣痛バッグに入れておけるので準備も簡単です。
麦茶はノンカフェインのため、妊娠中・授乳中でも安心して飲めます。「何も味がないものより少し風味があるほうが飲みやすい」という方には、麦茶が特におすすめです。
エネルギーと電解質を補うポカリスエット
ポカリスエットは、陣痛バッグの定番中の定番といえる飲み物です。汗や体力の消耗によって失われる電解質(ナトリウム・カリウムなど)を素早く補給できるため、長時間の陣痛にとても適しています。
糖質も含まれているため、手軽にエネルギー補給できる点も魅力。スポーツドリンクの中でも比較的飲みやすい味わいで、陣痛の痛みで気分が優れない時でも口にしやすいと先輩ママからの評判が高いです。
手軽に栄養補給できるinゼリー
**inゼリー(森永製菓)**などのゼリー飲料は、陣痛中の強い味方です。ゼリー状なので少ない力で飲み込めて、痛みのピーク時でも口にしやすいのが特徴。カロリーやビタミン、アミノ酸など、種類によってさまざまな栄養素を手軽に摂取できます。
特に「エネルギーinゼリー」シリーズは180kcal前後のものが多く、固形物が食べられない状況でも効率よくカロリー補給ができます。陣痛バッグには2〜3個まとめて入れておくと安心です。
リフレッシュに最適な100パーセント果汁ジュース
100%果汁ジュース(りんご・ぶどう・オレンジなど)は、自然な甘みと爽やかな風味で気分をリフレッシュしてくれます。陣痛の痛みや疲労で気力が落ちてきたときに、ふっと気持ちをリセットしてくれる効果があります。
ただし、柑橘系(オレンジ・グレープフルーツなど)は酸味が強く、胃が敏感になっているときには合わないこともあります。比較的刺激が少ないりんごジュースが、陣痛中は特に飲みやすいと先輩ママたちに人気です。
産院で推奨されるノンカフェインのルイボスティー
ルイボスティーは、ノンカフェイン・ノンタンニンで妊婦さんにも安心な飲み物として知られています。抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富で、体への負担が少ないのが特徴です。
ほんのり甘みのある独特の風味が、陣痛の緊張をほぐすリラックス効果をもたらしてくれると感じるママも多く、産院のプレママクラスなどで紹介されることもあります。ティーバッグタイプを自宅で作って、水筒に入れて持参するのもおすすめです。
陣痛バッグに必須の便利グッズと準備量
飲み物を用意するだけでなく、陣痛中に快適に飲むための環境づくりも大切です。ここでは、飲み物と一緒に必ず準備しておきたいグッズと量の目安をご紹介します。
寝たまま飲める100均のペットボトル用ストローキャップ
陣痛が本格化すると、体を起こして飲み物を飲む余裕がなくなります。そんなときに絶大な活躍をしてくれるのが、ペットボトル用ストローキャップです。
ペットボトルのキャップ部分に取り付けるだけで、寝たままの姿勢でもストローで飲めるようになります。ダイソーやセリアなどの100円ショップで手軽に購入でき、価格も手頃。先輩ママからは「これがなかったら絶対に無理だった」という声が続出する、陣痛バッグの必需品です。
購入時はストローキャップのサイズに注意してください。一般的なペットボトル(口径28mm)に対応したものを選びましょう。
最低3リットルを目安とした飲み物の準備数
「飲み物は何本持っていけばいい?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。目安としては、最低でも合計3リットル分を用意しておくと安心です。
500mlのペットボトルであれば6本分が目安。陣痛から分娩まで長時間かかる場合や、立ち会いのパートナーの分も考慮すると、多めに準備しておく方が良いでしょう。全種類を持ち込もうとすると重くなりすぎるので、2〜3種類を2〜3本ずつ持参するのがバランスのいい方法です。
飲み物と一緒に用意すべき一口サイズの軽食
陣痛中は固形物を食べる余裕がない場合がほとんどですが、陣痛の初期段階や収まった合間に、一口サイズの軽食があると体力を維持しやすくなります。
おすすめの軽食は以下のようなものです。
- カロリーメイト(ブロックタイプ): 手が汚れず、少量でもカロリーを補える
- ひとくちおにぎり: 食べ慣れた味で胃に優しい
- クッキー・ビスケット: 甘みで気分をリフレッシュ
- 飴・グミ: 手軽に糖分補給できる
ゼリー飲料と組み合わせれば、ほとんど食べられない状況でも最低限のカロリーと栄養を確保できます。
陣痛の進行に合わせた飲み物の選び方
陣痛は段階的に強くなっていくため、フェーズに合わせて飲み物を使い分けると、より効果的に体力を温存できます。
リラックスを優先する陣痛初期
陣痛が始まったばかりの初期は、規則的な痛みはあるものの、まだ会話や行動ができる段階です。この時期はリラックス効果のある飲み物を選ぶのがおすすめです。
ルイボスティーや麦茶など、温かみのあるノンカフェイン飲料で気持ちを落ち着けましょう。「陣痛が来た!」という緊張でこわばりやすい体をほぐすことが、この段階での大切な役割です。
エネルギー補給を重視する陣痛中盤から分娩直前
陣痛が強くなる中盤から分娩直前にかけては、体力の消耗が激しくなります。この段階ではエネルギー補給を最優先にしましょう。
ポカリスエットなどのスポーツドリンクで電解質を補いながら、ゼリー飲料でカロリーをプラス。固形物を口にする余裕はほぼなくなるため、飲み物とゼリー飲料だけでエネルギーを確保する意識が重要です。
陣痛中に避けるべき飲み物の特徴
何でも飲んでいいわけではありません。陣痛中には避けた方がよい飲み物もあります。事前に把握しておくことで、後悔のない準備ができます。
利尿作用や興奮作用があるカフェイン飲料
コーヒー・紅茶・緑茶・コーラなどカフェインを含む飲み物は、陣痛中には不向きです。カフェインには利尿作用があるため、せっかく補給した水分が尿として排出されやすくなってしまいます。
また、カフェインは交感神経を刺激して体を興奮状態にするため、陣痛中の緊張をさらに高めてしまう可能性があります。妊娠中のカフェイン摂取には諸説ありますが、出産時の水分補給としてはカフェインフリーのものを選ぶのが賢明です。
産後の胃もたれの原因になる炭酸飲料
炭酸飲料は、胃を膨らませてしまうため、陣痛中の飲み物としては適していません。胃が圧迫された状態で強い陣痛が来ると、気分が悪くなったり吐き気を感じたりすることがあります。
さらに、分娩後もしばらく胃が疲弊している状態が続くため、炭酸の刺激が胃もたれにつながるケースもあります。好きな方も多い炭酸飲料ですが、陣痛バッグには入れず、退院後のお楽しみにとっておきましょう。
先輩ママが教える飲み物準備の注意点
飲み物の種類だけでなく、保存方法や容器のサイズなど、細かな点にも注意が必要です。先輩ママたちが実際に経験した失敗談をもとに、注意点をまとめました。
お腹を冷やさないための常温保存
「冷たいものを飲んだらお腹が張ってしまった」という先輩ママの体験談は少なくありません。陣痛中は冷たい飲み物でお腹が冷えると、子宮の収縮に影響することがあるため、飲み物は常温で保存・持参するのが基本です。
病院の冷蔵庫に入れることもできますが、陣痛が来たタイミングでわざわざ取りに行く余裕はないかもしれません。最初から常温のものをすぐ手の届く場所に置いておくのがベストです。
ストローキャップのサイズ不適合への対策
ペットボトル用ストローキャップを購入したのに、持参したペットボトルのサイズに合わなかった!という失敗談がよく聞かれます。日本のペットボトルのキャップ径は基本的に28mmですが、海外製の飲み物や特殊な形状のボトルは異なる場合があります。
対策としては、購入前に実際に使用するペットボトルで試しておくこと。陣痛バッグに詰める飲み物のボトルを先に購入し、それに合わせてストローキャップを選ぶと確実です。また、予備としてストロー単体(曲がるタイプ)も数本入れておくと安心です。

まとめ
陣痛中の飲み物準備は、出産を乗り越えるための大切なサポートになります。水・麦茶・ポカリスエット・ゼリー飲料・果汁ジュース・ルイボスティーの中から、自分の好みや体調に合ったものを組み合わせて、合計3リットル以上を目安に準備しておきましょう。ペットボトル用ストローキャップは必須アイテムですので、事前にサイズを確認して必ず陣痛バッグへ。カフェインや炭酸飲料は避け、常温で保存することも忘れずに。なお、出産方法は人それぞれで、無痛分娩を選択されるママも増えています。どの方法を選んだ場合でも、水分・栄養補給の準備はしっかり整えておくことが大切です。万全の準備で、安心してその日を迎えてください。